看護師の中には、注射が苦手だという人もいるだろう。看護師が活躍する場所には、比較的注射業務が少ないとされる職場も存在する。
各施設の方針や業務内容によって差はあるが、代表的な例をいくつか紹介しよう。
・クリニック(診療所)
一般的な病院に比べ、外来患者の診療が中心であり、救急や重症患者の対応が少ないため、注射の機会が少ない傾向にある。ただし、同じクリニックでも内科や産婦人科などは注射業務が多いため注意が必要だ。注射が少ない環境を希望する場合は、眼科などが比較的おすすめである。
・介護施設・老人ホーム
病院と比較すると、注射の頻度は相対的に低い。高齢者施設における看護師の主な役割は、入居者の日常的なケアや健康管理が中心となるため、治療目的の注射業務は発生しにくい傾向にある。
・ 学校・保育園
学校や保育園に勤務する看護師(養護教諭や保育園看護師など)は、生徒や園児、教職員の健康管理および応急処置が業務の中心となる。注射を行う機会は、一部の予防接種や緊急時(アナフィラキシーショック時のエピペンなど)に限られるため、医療機関と比べて圧倒的に少ない。
・在宅医療(訪問看護)
患者が自宅や施設で療養するため、通院や入院に比べて注射の頻度が低いケースが多い。在宅医療の主な業務は、慢性疾患のケアや日々の症状管理となるため、緊急時以外の突発的な注射の機会は限られている。
これらの職場であっても、患者の状態や状況によっては注射を行う機会がゼロになるわけではない。施設ごとの具体的な業務内容を事前にしっかりと確認し、自分の適性や希望条件に合った職場を選ぶことが重要である。